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  • 卒業生インタビューNo.5 東京都特別区幼稚園教諭

小森 浩見さん

小森 浩見さん(08D) 2012年3月卒業。
卒業後は台東区の保育士として採用。その後,東京都特別区幼稚園教員採用試験に合格し,2022年4月から区立の幼保連携並列型の幼保一体施設で保育教諭として働いている。
聞き手:足立美和(児童学科教員)
取材日:2023年6月17日

どのような経緯で幼稚園教諭採用試験を受けようと思ったのですか。

保育士として認定こども園で働いている中で、色々と考えることがありました。当時の園長先生が学生時代にアルバイトをしていた小学校の併設幼稚園の園長先生だったという偶然の出会いもあり、受験を勧められたことがきっかけです。

働きながらの受験勉強は大変でしたね。

1次試験から普通に受験しましたが、現場にいると保育の中にすべて答えはあるので、受験勉強は特に必要ありませんでした。子どもの発達は目の前の日常にありますから。

学生時代は小学校教員免許にも興味があったようでしたが。

高校時代から教育には興味がありました。小学校でアルバイトをしていたので,漠然と幼児教育と小学校教育は違うなあと思っていました。保育士として働くのと,幼稚園教諭として働くのとの違いはかなり感じています。

幼稚園と保育園の保育に何か違いを感じますか。

保育園では「生活の支援」が主でしたが、幼稚園では明確に「教育」を期待されていると感じます。生活支援の細やかさ、教育の深さがそれぞれの特徴になっていると思いますね。幼稚園では「(先生が)種をまきましょう」という考え方、「保育園では土に水をまき、(各々の持つ)種が出てくるのを待つ」という感じでしょうか。

これからの幼稚園、認定こども園の役割はどうなっていくと感じますか。

特に公立の園は要支援の子どもたちへの対応がより求められていくと思います。そのような子どもたちの支援と共に、保護者支援も重要になっていくのではないでしょうか。

共立の児童学科で学んだことでよかったと思うことは何ですか。

教育職・保育職に就きたいという高校時代の思いで共立に進んだのですが、様々な授業が面白かったと思います。体育基礎という科目で行ったいろいろな鬼ごっこやリズムダンス、造形基礎でのマイシルエット(自分の型を段ボールに切り抜き,造形作品に仕上げていく活動)はよく覚えています。マイシルエットは年長クラスでもやりました。今でも学生時代の友人と話題に出ます。

学生時代の学びが知識としても技術としても生かされているのですね。

学生時代の学びを活かし、子どもたちの興味関心に沿って多様な経験ができるように、日々の保育を考えています。保育士も幼稚園教諭もどちらも大変なことはありますが、無限の可能性を秘めた子どもたちと一緒に過ごすことは楽しいです。

保育士から幼稚園教諭への転職をした、保育士と幼稚園教諭双方の役割を知る数少ない卒業生です。これからの活躍を期待しています。