小川口さん、古川さん、竹内さん、高丸さん

(写真右から、小川口さん、古川さん、竹内さん、高丸さん)

小川口真由さん(17D)2021年3月卒業。
古川倫子さん(18D)2022年3月卒業。
竹内彩乃さん(19D)2023年3月卒業。
高丸萌香さん(20D)2024年3月卒業。
現在の大和郷幼稚園には、4人の卒業生が在職しており切磋琢磨しています。

聞き手:田代幸代(児童学科教員)
取材日:2024年10月8日

子どもたちの人生の、最初の一歩を支える仕事!

Q:幼稚園教諭になってよかったことを教えてください。

小川口:とにかく、子どもたちと毎日過ごせることが楽しいです! 子どもとの暮らしで学べることがたくさんあって、常に勉強です。正解があるわけではない日々の実践で、子どもとの関係を築いていかれるところがこの仕事の魅力です。

古川:他の仕事にはないクリエイティブさを感じています。毎日同じことは起きないし、毎日いろいろなことが起きて、それを子どもたちとどう考えていくかが楽しいです。実習ではわからなかった一年の育ちを実感できるようになって、3月に子どもが成長した姿を見ることができるのがすごく幸せです。

竹内:遊んでいるときに子どもたちが、「もっとこうしたら?」「こうやったらいいよ」という気付きをどんどんしていて、それが面白い。あとは、子どもによって、「ささる言葉」が違って、こうやって誘ったらどうかな、こんな言葉をかけてみようかな、と自分の中で引き出しが増えていく楽しさがあります。

Q:幼稚園で働いていて、どんな時に幸せを感じますか。

高丸:私は就職して一年目ですが、実習の時と今では本当に全然、感じ方が違います。毎日新しいことが待っている。毎日違うことができるからこそ、毎日違うことが学べるし、それが楽しいです。自分が関わる中で、消極的な子がだんだん心を開いていってくれる感じがわかった時も、とてもうれしかった。

読み聞かせをする高丸さん

Q:大学時代に勉強したことで役に立っていることはありますか?

小川口:日誌の書き方と指導案の書き方が学べたことは大きかった。園によって形は違うけど、自分が学んだ土台があって、そのうえでいろいろな園のやり方を試していくことができています。学生の頃から、見たことや考えたことを書くことが習慣になっていたことはよかった。

古川:就職してみて、実習指導が共立女子大学はすごくきちんとしていると思いました。共立の実習指導は、現場の先生方が指導したいことを網羅していた。子どもの姿から内面を読み取ることや、事実だけ書いて終わらせない、そこから考えるという癖がついたと思います。

高丸:私は卒業論文の取り組みで、フィールドワークに行けたことがよかった。論文のために長い期間、幼稚園に通いながら学べたことがよかった。そこで見たり聞いたりしたことが、今もとても役に立っています。

竹内:造形や音楽などの授業も、私は印象に残っています。歌ったり描いたり表現したり、現場で必要なことを大学で積み重ねてきた。初めての歌をうたうとき、先生が最初は一緒に歌うとか、いろいろな表現方法があるとか、今も思い出しながらやっています。

Q:大学の後輩に一言、励ましの言葉を下さい!

高丸:共立は実習指導がしっかりしているし、だからこそ大変なこともあると思いますが、役に立つので頑張ってください。

竹内:幼稚園教諭を目指しているのは素晴らしいことだと思う! 子どもたちの人生の最初の一歩を支える仕事、夢に向かって頑張ってください。

古川:私は最初小学校の先生になりたくて共立に入ったんですけど、学んでいるうちに、幼児教育って面白いって気づいて、幼稚園の先生を目指すようになったんです。就職でも迷ったけど、幼稚園の先生を選んで本当に良かったと思えるくらい毎日楽しくって。小学校の勉強も幼稚園の勉強もできたので、大学生の時は何でもやってみることを大事にして、自分で視野を広げてほしい。自分に関係ないと思わず、何でも挑戦して頑張ってほしいと思います。

ピアノを弾きながら歌う古川さん

Q:大学を迷っている高校生にも一言どうぞ。

小川口:共立で出会った先生とか友人って、社会に出てからも、すごくいい仲間。社会人になってからも関係が続く魅力的な人がたくさん集まっている。あったかい。助けられる。そんな関係性を結べる大学です。幼稚園の先生は大変さもあるけど、人と関わること、人の人生の第一歩に関われるとても魅力的な仕事です。是非、共立でいろいろなことを学んでください!

運動会の入退場門を準備する小川口さん
表現活動が大好き!と話す竹内さん
大和郷幼稚園園長 入澤里子先生


 入澤園長先生にお話を伺いました

幼稚園の先生に期待することは、子どもを見る目を磨いてほしいということです。子どもの姿から学べる先生はいいですね。子どもの遊んでいる姿から、子どもの状態を把握したり、子ども自身が学んでいることを読み取ったりすることができるよう、子どもを見る目を養っておいてほしいです。
共立女子大学の学生さんは、よく気が付いて、よく動く。幼稚園の現場では、頭で考えていてもダメで、行動するってすごく大事なことだと思います。共立女子大学の学生さんは、それができる。行動力がある人が多いですね。期待しています。
大和郷幼稚園は、子どもの自主性を大事にしています。これから先も、子どもの自主性を大事にする保育を先生方と一緒に創っていきます。また、預かり保育を充実させていくことを考えています。学生さんには、子どもの生活全体を一日トータルで見ていき、一人一人を大切に寄り添ってくれる先生を目指してほしいですね。