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  • 卒業生インタビューNo.3 公立保育士5年目

Y.I.さん(千代田区立保育園勤務)

Y.I.さん(15D)2019年3月卒業
(聞き手)西坂小百合(児童学科教員)
※このインタビューは2023年4月に行いました

共立女子大学を選んだ理由は何ですか。

もともと保育士になりたいと思っていました。保育士になるにあたって、乳幼児期・児童期を含めて様々な観点から学びたいと思いました。オープンキャンパスに来て、在学生や先生方の雰囲気が良く、自分に合っていると思いました。

共立女子大学に入学してよかったことはありますか。

児童学科の先生方との出会いです。話しやすいし、聞きやすい。大学の先生はもっと遠い存在だと思っていましたが、進路の相談や実習のこと、勉強のことなど話しやすいし聞きやすかったです。

大学の授業で印象に残っている授業はありますか?

う~ん、これ!という授業の名前は出ませんが、多くの授業で「模擬保育」などのグループワークを行ったことが印象に残っています。学生それぞれが考えてきたことを発表するので、他の学生の考え方に感心したり、同じ課題なのに学生によって異なる意見や視点が出てくるので、それによって自分の思考を振り返ったりして、よくよく考えるようになりました。

確かにグループワークの機会はたくさんありましたね。他にも印象に残っていることはありますか。

実際の幼稚園や保育所での保育場面の映像を見る授業があったのですが、保育現場を見る機会は限られているので、より理解が深まったように思います。保育者の関わりに注目することで、追体験しているような気持ちになるし、保育者の意図を考えられるようになりました。

大学時代での思い出は何かありますか。

海外研修でイタリア、レッジョエミリアに行ったことが一番の思い出です。子どもの作った製作物の横に制作過程の写真や説明を載せたものや、保育環境や教材としての廃材の利用、光のプロジェクトなどが印象深いです。

レッジョ・エミリア市の保育施設での交流活動

レッジョのアプローチは有名ですよね。大学の授業でも勉強したのではないですか。

レッジョのアプローチを授業で学習するのと、実際に現地にいって経験するのとでは大きな違いがありました。良いところばかりではありませんが、良いところも悪いところも含めて実感として学ぶことができました。日本に帰って保育にどう取り入れるかについても、ただ良いものとして無条件に取り入れるのではなく、その良さを自分なりに考えられるきっかけになったと思います。

私も一緒に行ったので、Y.I.さんとの印象深い思い出の一つです。

イタリアの幼稚園とかいろいろな施設を見学できたことが、とにかく楽しかったです。今でもときどき写真を見返したりします。

就職してからも思い出したりしますか。

窓際の光の取り入れ方など千代田区でも取り入れているので、光のプロジェクトなど思い出したりしました。また廃材も教材としてどのように取り入れられるか考えたりするようになったと思います。

就職後も、研修会などでレッジョのアプローチを学ぶ機会がありました。ただ教材として取り入れるだけではなく、どんな教材をどんなふうに子どもたちに提示するか、自分なりに考えられるようになったと思います。

レッジョ・エミリア市の保育施設の保育室内の様子

卒業後の進路はどうやって決めましたか?

保育所での実習を経験したことが大きかったです。また、児童学科で行われる就職進路説明会で実際に保育現場で働く卒業生や4年生の就職活動の話を聞く機会があったり、大学の先生と進路について相談するうちに、公立保育所の保育士になりたいと思うようになりました。

なぜ千代田区に決めたのですか?

千代田区に住んでいるわけではありませんが、大学4年間大学のある千代田区に通ってきたことによって千代田区に対する関心が強くなったと思います。大学の授業で千代田区内の幼稚園・保育所を見学する機会があったり、大学の子育て支援ひろば「はるにれ」でのボランティアで千代田区内の親子に関わる機会もあったりして、より身近に感じるようになりました。千代田区が子育て支援に力を入れていると知って、一層働きたいと思うようになりました。

現在のお仕事の様子を教えてください。

今は千代田区の公立保育所で5年目です。1歳児クラスの担任をしています。

 

就職してからの数年を振り返ってみていかがですか?

思い返すと最初の年は、とにかく目の前の子どもと向き合って、先輩の真似をしてやっていた感じです。もちろん楽しい瞬間はたくさんありましたけど。

2年目、3年目はコロナ禍になり、自分の生活も制約を受けました。保育士として子どもの命を預かっているので、自分の体調を厳しく管理し、遊びに行くわけにいかず、大きな責任を感じました

とにかく一生懸命だったのですね。

はじめはとにかく必死にやっていましたが、ようやく余裕が出てきたように感じます。4年やって、ようやく自分の保育を振り返ったり考えたりすることができるようになり、楽しいと感じられるようになりました。保育の意味を見出したり、やりがいを感じるようになってきました。

今後のことは何か考えていますか?

今後のことはまだわかりませんが、やれるところまでは続けたいと思います。もっと勉強して、成長して、千代田区の子育て支援、保育に貢献していきたいです。

千代田区の保育所ですから、大学とも近いので、また遊びに来てくださいね。

職場と大学が近くて本当に良かったです。気軽に寄れますし。実際にはそんなに頻度は多くありませんが、「近いからすぐに行ける」と思えることが安心できます。行けば先生方が温かく迎えてくれますし。

【進路状況のご報告】

2023年3月卒業生 保育士(公務員)希望者のうち88.9%が合格!

2023年3月卒業生のうち保育士(公務員)希望者は18人、延べ受験数は27(複数受験あり)、そのうち合格数は21でした(合格率78%)。16人が保育士(公務員)として働いています。