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  • 卒業生インタビューNo.6 東京都特別区立幼稚園教諭

田尻真衣さん 

田尻真衣さん(16D)2020年3月卒業。
田尻さんは東京都特別区立幼稚園採用試験に合格し、目黒区立ひがしやま幼稚園に採用になりました。在職4年となり、幼稚園教諭としてますます充実している様子です。
聞き手:田代幸代(児童学科教員)
取材日:2023年9月19日

子どもたちと過ごすのは、とても楽しいです!

Q:どうして東京都特別区立幼稚園の採用試験を受けようと思ったのですか。

自分自身も区立幼稚園の出身でした。幼稚園の時に、思いっきりいろいろな遊びをして過ごしていたことを覚えています。子どもたちがのびのびと好きな遊びをする中で、しっかりと育てていく教育をしたかったので、東京都特別区の幼稚園に勤務したいと思いました。

Q:実際に働いてみて、どうですか。

「好きな遊びの援助は難しい!」と思うことも多いです。子どもたちの発想力の豊かさにびっくりさせられることも多いです。子どもは遊びを楽しむ中ですごく学んでいるということを実感しています。


トイレットペーパーの芯やヤクルトの容器で人形を作ったときのことです。いろいろな素材を重ねてステキな人形の洋服も作りました。そのうちに人形を使った劇ごっこが始まって、プリンセスのお話やシンデレラのお話になっていって…、と子どもたちの楽しい気持ちが次々と次のやりたいことにつながって、遊びが変化していく様子が、とても面白いです。

Q:今の自分を支えている大学時代の学びを教えてください。

意図やねらいをもって指導計画を書くことを教わりました。今でも保育の意図を意識して書くようにしています。他にも、大学の時に教えてもらって役立っているのは、記録の書き方とかですね。「保育・教職実践演習」の授業資料とかワークシートとかの学んだことは、今も役に立っています。

Q:大学時代の仲間とは、今も会いますか。

この間も会う機会がありました。保育の話とか、恋愛、はまっていることなど、いろいろ話せることが楽しいです。同じ職に就いている友人も多いので、頑張っている話を聞いて、「自分も頑張ろう」と思えることがあります。合奏や劇の内容など、情報交換して、それを自分の保育にも取り入れてみようと思ったりして、今でもつながっているのはうれしいです。

Q:高校生にメッセージをお願いします。

「子どもが好き」という気持ちで、保育者になりたいという夢をもっていると思います。子どもたちと過ごすのはとても楽しいですし、いろいろな感情を共にして過ごす貴重な仕事です。夢をあきらめずに、共立女子大学を目指してほしいと思います。

絵本を読み聞かせる田尻先生
園庭で子どもたちと一緒に!

これからもさらに保育の楽しさを感じてほしい。

目黒区立ひがしやま幼稚園園長 工藤佐枝子先生


 工藤園長先生にお話を伺いました

田尻先生は、子どもに寄り添って、子どものやりたいことを実現できるように援助してくれる先生です。
また、自分の体験からよく考えて、保育をしてくれています。
運動会で「荒馬」の取り組みをしているときのことですが、演技の途中で隊形移動をできればいいな、と計画していました。子どもたちが一人一人の動きをしっかりできないと難しいのですが、どう動いたらいいか、田尻先生自身が吹奏楽をしていた体験を踏まえて考えてくれました。幼児期から、しっかり身体を動かしたり、自分で考えて動いたりすることがとても大切ですが、そういう部分をとても丁寧に実践してくれています。
田尻先生は、社会人としていろいろなことに気がついて一生懸命動いてくれるので、一緒に働く仲間としても、うれしいです。
これからも、さらに保育の楽しさを感じ、その楽しさを自分からもっと表現していってほしいと期待しています。