特別活動「学級活動」って大切
幼小履修モデルの学生を対象とした授業に「特別活動及び総合的な学習の時間の指導法」があります。小学校教員免許取得のための科目です。この授業の様子や学んだことについて語ってもらいました。聞き手は児童学科教員の清水です。
今回お話を伺った人
児童学科4年生
小学校教員免許の取得を目指して本学に入学。学童保育のアルバイトで子どもと接し、小学校教育の魅力を再確認。
卒業後は横浜市で小学校教員として勤務。
児童学科4年生
保育士資格の取得を目指して本学に入学。大学での学びを通して小学校での教育に魅力を感じる。
卒業後は静岡県で小学校教員として勤務。
<TALK
谷川さん 田畑さん、まず、児童学科の雰囲気を教えてください。
児童学科の学生は真面目で、優しく接してくれる人が多いです。みんな免許・資格の取得に向けて頑張っています。
優しい人が多く、みんな活発です。卒業後のビジョンを明確にもっている人が多いので、「一緒に頑張ろう」という雰囲気があります。
「特別活動及び総合的な学習の時間の指導法」の授業が印象に残っているとのことですが、どのような授業でしたか?
この授業では、小学校の「特別活動」と「総合的な学習の時間」の指導法について学びました。「総合的な学習の時間」の指導法では、「課題の設定」「情報の収集」「整理・分析」「まとめ・表現」という探究のプロセスを踏まえた指導の大切さを学びました。
特別活動の指導法では、「学級活動」「児童会活動」「クラブ活動」「学校行事」それぞれの特色と効果的な指導法を学びました。特に、「学級活動」では、子どもたちの話合いによって、学級や自己の課題を解決していくことの大切さを学びました。
特に印象に残っていることはありますか?
特別活動の「学級活動」について学んだとき、模擬授業に取り組みました。私は計画委員になり、分担をして、事前準備から話合いの進行・板書などに取り組みました。話合いのテーマを決めたり、意見をまとめたりするのが大変でしたが、とてもよい学びになりました。
私も計画委員になりました。話合いでは最初、なかなか意見が出ませんでしたが、グループワークを取り入れることで、少しずつ意見が出始め、いろいろな工夫ができることを学びました。
学級活動は、子どもが主体となって学級での活動や取り組みを話し合って決めていく活動ですね。模擬授業ではどんなことを話し合いましたか?
「友達を増やす取り組み」について話し合いました。私たちはコロナ禍で、2年生まであまり大学に行けず、友達がなかなかできませんでした。この授業は幼小履修モデルの学生が全員履修していて、「友達を増やしたい」「仲良くなりたい」という思いの学生が多かったからです。
話合いでは、根拠を挙げながら「挨拶をする」「自己紹介をする」などの意見が活発に出されました。最後は「名刺交換」を行うことに決まりました。
名刺には、自分の名前とニックネーム、好きなものなどを書くことにしました。
名刺交換の様子はどうでしたか。
みんなとても丁寧に作ってくれました。
名刺交換を通して、今まで知らなかったことや自分との共通点などがわかり、積極的に話しかけるきっかけになりました。
グループを作り、メンバーを変えながら、たくさんの人と名刺交換できました。
みんなかが作った名刺が印象に残っていて、その後、声がかけやすくなりました。
この活動を通して、「みんなと仲良くなる」という目的は達成できましたか?
仲良くなれました。私は人に話しかけるのが苦手だったのですが、挨拶など積極的にできるようになりました。
授業の前は、名前も知らない人もいました。
この活動で友達が増えました。グループワークでも率先して意見を言えるようになりました。
小学校の教師になったとき、学級活動にどう取り組みますか。
授業や模擬授業の体験を通して、子どもが主体となって話合いをすることが大切だと学びました。話合いが活発に行われるように、教師は様々な場面で支援してあげることが大切だと思います。
子ども同士で話合うことは難しいことだと思います。
話合いの準備も大変ですが、教師として、臨機応変に対応しながら取り組むことが大切だと思いました。
ありがとうございました。学級活動の話合いは子ども主体で進めていきます。学級をよりよくするための取り組みを子どもたちが話し合って決めていくことは、学級経営にとっても大切ですね。これからも授業で学んだことを活かしてほしいと思います。
【進路状況のご報告】 2023年度小学校教員採用試験では、24名が合格しました(合格率77%)。東京都、千葉県、茨城県、福島県、山梨県、静岡県、長崎県、さいたま市、横浜市、川崎市等の自治体で採用されました。今後の活躍に期待しています。