【特別支援教育・保育概論】
特別支援教育・保育概論では、子どもや家族を肯定的に捉え、さまざまな相手とつながり合いながら、共生社会の担い手を育むための教育や保育について一緒に考えています。今回は、千葉発達障害児者親の会「コスモ」のご協力を得て会に所属されている保護者の方2名に、乳幼児期、学童期の子育てを振り返ってお話しいただきました。学生は、お2人の話を通していろいろ考える機会になった様子が以下の感想からもうかがえます。
【学生からの感想】
○御二方のお話を聞いて、改めて幼少期に関わる保育者・教育者の重要性を感じました。(略)今回のお話の中に健診のたびに不安が大きかったこと、「障害があることを受け入れたくなかった」など率直に感じたことや経験をお話しいただいて、私たちが想像しているよりもずっとご家族は大変な思いをしていることを知りまし た。そのため、子どもとの関わりと同じくらい、その家族にも寄り添い悩みを聞いて不安を解消していくことが大切だと感じました。
○私は、今回の講話を聞き、障害を持つ保護者の不安な気持ちや今まで家族と歩んできた歴史を知ることができ、とてもいい経験になりました。その中で感じたことや考えたことは、保護者の気持ちは当事者にならないと分からないのだということです。また、だからこそ、保育者は保護者の気持ちを想像したり知ろうとしたりする姿勢が大切なのだと思いました。
○大学の授業では保護者の方との関わりについては学ぶことができても、保護者の具体的な心情までは知ることが難しいと感じています。本日のお話を聞いたときに「先生とお話しができて安心だった」とお二人とも話されており、少し心情を知ることができました。これを踏まえて私自身が「先生と話ができてよかった」と思ってもらえるような、また話をしたいと思ってもらえるような保育者になれるよう努めたいと思いました。
○お二人の話を聞いて、どのような状況であれ相談できる先があることが安心することに繋がると改めて感じることがで出来ました。それに伴い、自分自身が教職を目指す身として、お話の中にもあったように「安心した」「助けられた」と言っていただけるように普段からのコミュニケーションはもちろん、特別な場合の相談先を伝えることが出来るようにしていこうと思いました。
【講演の様子】